確定申告の方法
副業したいけど、確定申告が不安、難しそう、やり方が分からないという方も多いと思います。
収入が給与所得(会社からもらう給料)だけの場合は勤め先の会社で確定申告を行うため、自分でやる必要がないので馴染みはありませんよね。
でも難しく考えないでください！なるべくわかりやすく説明していきたいと思います。
確定申告とは
まず最初に確定申告とは何かというと、一年間の所得(収入金額－経費＝利益)を計算・報告し、納税することです。
つまり所得税の計算と納税ですね。所得税のかかる所得には、会社から支払われる給与所得、土地や建物を貸して得る不動産所得、農業、サービス業などで得られる事業所得、そしてその他副業による雑所得などがあります。
みなさんの副業によって得られる収入は「雑所得」に当たることがほとんどです。ここではパート・アルバイトなどによる給与所得は置いておいて、雑所得の確定申告についてご説明します。
※収入と所得の違い
例えばあなたが海外からブランド品を輸入し、それを売る仕事をしていたとします。10万円で買い、お客さんに30万円で売ったとします。このときあなたは30万円の「収入」を得ましたが、先に10万円払っているので儲かったのは20万円(＝所得)です。所得税はあなたが得た“純粋な”利益にかかる税金です。
副業「雑所得」の確定申告
聞いたことがある方もいると思いますが、確定申告には青色と白色がありますよね。
青色申告は大きな節税効果がありますが、所得区分が事業所得でかつ青色申告承認書という届け出が必要で、書類も細かく手間がかかるというデメリットがあります。簿記を持っていないと難しいです。
ここでは多くの副業が該当する「雑所得」で申告できて、書類作成も比較的簡単な白色での申告方法をご説明します。
白色確定申告に必要なのは確定申告書Bと収支内訳書、各種控除証明書(健康保険、年金など)です。
まずは収支内訳書から書いて、所得を確定させましょう！家計簿の要領でOKです。どうですか？一年分まとめておくのは大変かもしれませんが、そこだけ頑張れればあとはただ書いていくだけなのでシンプルですよね。
確定申告書Bは第二表から書きましょう。第二表は収入額と保険会社などから送られてきた保険料や年金額を書き写すだけの作業なので簡単です。第二表には住民税の選択欄があり、「自分で納付」に丸をつければ本業の会社に副業分の税額通知が行かなくなるので、本業にバレたくない方は忘れずに丸をつけましょう。
続いて第一表は、「課税される所得金額」を求めていきます。まずは「収支内訳書」で確定した「収入」「所得」を書き写し、第二表の控除額合計を所得控除額として記入します。これで「所得－所得控除＝課税される所得金額」が決まります！
ここまで行けばもう終わったも同然。「課税される所得金額」に所得税率をかければ税額が確定、さらにここから源泉徴収額を引けば納税額となります。
これでも難しい！という方もいらっしゃると思います。副業が一般化する中、私たちでも簡単に申告できるよう色々な無料アプリが出ています。
ご自分に合った確定申告アプリで簡単にかつしっかり申告し、副業ライフを充実させましょう。国税庁も分かりやすく解説してくれているので参考にしてください。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tebiki/2019/kisairei/sp/pdf/03.pdf
まとめ
・副業も確定申告が必要！
・白色確定申告がおすすめ
・必要なのは収支内訳書、確定申告書B、保険料・年金などの控除証明書
・収支内訳書→申告書B第二表→第一表の順で記入
・本業にバレたくない人は第二表の住民税欄に「自分で納付」に丸
・アプリで簡単に申告書作成